月別アーカイブ: 2011年6月

“オシャブリ”について

日本でもオシャブリをしている乳幼児を見掛けることがあります。
オシャブリの使用には賛否両論あり悩む方も多いと思いますが、 ここでは、当医院での考えをお話ししたいと思います。

オシャブリは、舌の筋肉を鍛え、あごの発育を助けて、咀嚼、嚥下機能を助長すると共に鼻呼吸を促します。上手に使うととても強い育児の味方になってくれます。
鼻呼吸さえ身につけば、わずかに開くかみ合わせは6歳くらいには自然に矯正され、丈夫で左右差のない顔になります。
但し年齢が高くなり6歳以降も長期に使用すると、前歯部が開咬となりやすく、噛み合わせに悪い影響を与えることがあるので注意が必要です。

オシャブリのよい効果
・指しゃぶりの代替えとなる
・精神的に落ち着く
・舌の筋肉が強化される→舌の力によって顎が成長する
・口蓋が深くなる(口腔が広くなる)
・嚥下力がつく
・口腔周囲筋が強化され口唇閉鎖ができる
・鼻呼吸が獲得される
・免疫力がつく
・アトピー体質になりにくい
・舌小帯が消退してくる(舌が活発に動けるようになる)

☆注意点
オシャブリを使用している間も、声かけや、一緒に遊ぶなどして、子どもとの触れ合いを大切にして子どもがして欲しいことや、したいことを満足させるように心がける。オシャブリはしっかりした目標を認識の上、育児の手抜きでただ使ってしまうことがないようにしましょう。
オシャブリは、「いつ外すか」ということが大切です。
オシャブリについて

まとめ
0~3歳  自由に、オシャブリをどうぞ
3~5歳  徐々に頻度が減ってくれたら大丈夫
6歳以上 やめましょう、問題が出てきます

冷中毒(れいちゅうどく)を知っていますか?

そろそろ暑い日がやってきますね。今年の夏は暑いという予報があります。
暑いと、ついつい冷たい飲み物やアイスクリームを口にしたくなりますね。
さてみなさん、冷中毒をご存知でしょうか?

体の免疫力をつかさどっているのは血液中の白血球です。白血球は体に悪影響を及ぼす異物を食べたり、破壊をして私たちの体を守る働きをしています。白血球の数が減ると異物を排除する能力が下るため病気にかかりやすくなります。
免疫力を下げる、つまり白血球の数を減らす原因として胃腸の冷えがあります。腸は病原菌が侵入するのを防ぐ免疫細胞、つまり白血球が多く集まっています。腸の温度が1度下がるごとに腸内の環境は悪化し免疫力が低下します。これを冷中毒と呼びます。
白血球の数を減らさないようにするには様々ありますが、今回は免疫力を高める食品をとることに注目したいと思います。
免疫を高める食品には食物繊維の多い食品があります。食物繊維は腸内を掃除し腸内の環境を良くする働きがあります。ですので、免疫力を高めるために食物繊維の食品は効果的なのです。
これから冷たいものが口にしたくなる季節に注意したいものです。

食物繊維の多い食品
 こんにゃく、いも、ごぼう、きくらげ、大豆、モロヘイヤ、干ししいたけ etc・・・

胃腸を冷やさないようにするには・・・・
 冷たい飲み物、食べ物ばかりを取り過ぎない

→暑い日が続くからといって冷たい物をたくさん取ることは要注意です。なるべく暖かい食べ物をとるように心がけましょう。免疫細胞は37度前後で活発に働くといわれています。つまり人間の体温と同じくらいの温度です。ですので、飲み物は氷が入っているものではなく、常温のものや湯気が少し出るくらいのものがいいですね。

クレンチング(くいしばり)していませんか?

クレンチングとは歯ぎしり(ブラキシズム)の一種で、「ググッ」と上下の歯をくいしばるタイプのものです。
音が出ないので気づかないことも多いです。

ある研究データによると歯ぎしりは成人の80%にあると言われています。
しかも、自覚されている人は10%にも満たないと言われていますので注意しておきたいところです。
歯や口が健康な高齢者が「固いものでも食べられます」と話す様は幸せそのものです。
かむ力が強いことは、いいことですが、あまりにかむ力が強い人は注意が必要です。
硬いものを食べて、歯が欠けてしまうからでしょうか。もちろんそれもあります。
でも、それはちょっと気をつければ避けられます。
もっと心配なのが、不調和な歯の磨り減り(咬耗)によりかみ合わせが狂い就寝中にする無意識の歯ぎしり(ブラキシズム)です。

力仕事やスポーツの時には、知らず知らずのうちに上下の歯をくいしばってしまうことがあります。
また、日中の筋肉のストレスが就寝中の歯ぎしりやくいしばりを引き起こすとも言われています。
物を食べる時と違って、こういう時の「かむ力」は自分でコントロールできず、お口のトラブルの引き金になることがあります。
歯の根っこが割れてしまったり、歯周病が進みやすくなったり、あごの関節に痛みが出たり。過剰な力が弱いところに害を及ぼします。
歯ぎしりは、“頑張り屋さん”に多いようです。もう少し肩の力を抜き、リラックスを心がけてください。

気になられる方は、当医院にご相談下さい。
お口の状態を診査して、必要であればかみ合わせの治療を受けられることをお勧めします。

★日中のくいしばりの予防法は、舌の位置がポイントです。
適切な舌の位置をキープし奥歯を噛まないように気をつけましょう。

★就寝時の予防法、歯科医院で相談のうえ、必要であれば
ナイトガード(マウスピース)をつくり、はめて就寝しましょう。
当医院においてもご相談お受けしています。

よく噛むことのすばらしさ(子ども編)

しっかり噛むことでこのような効果があります!

1、アゴが発達する(大きくなる)
2、唾液の分泌が良くなる:唾液の力:丈夫になる
3、消化が良くなる:胃腸が丈夫になる
4、舌がよく動く
5、舌小帯が消退(消失)
6、咀嚼筋が均一に発育(片側噛みをしない)
7、口輪筋・口腔周囲筋が発育する(食事中は口唇閉鎖をする)
8、TMJが丈夫になる
9、姿勢が良くなる(背筋を伸ばして咀嚼)
10、脳への刺激:賢くなる、成績が上る

丈夫な子どもになる!!

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームをご存知ですか?
メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうち2つ以上をあわせもった状態のことです。


腹囲(おへその位置)が、
男性85cm以上
女性90cm以上

下記の項目のうち、2つ以上当てはまればメタボリックシンドロームです
・血糖 空腹時血糖110mg/dL以上
・脂質 中性脂肪150mg/dL以上またはHDLコレステロール40㎎/dL未満
・血圧 収縮期血圧130㎜Hg以上または拡張期血圧85㎜Hg以上
(↑いずれか1つが該当する人はメタボリックシンドローム予備群

平成16年調査によると、メタボリックシンドロームが強く疑われる人と予備群と考えられる人を合わせた割合は、男女とも40歳以上で高く、特に中高年の男性で高くなっています。40~74歳で見ると、メタボリックシンドロームが強く疑われる人は約940万人、メタボリックシンドローム予備群と考えられる人は約1,020万人で、あわせて約1,960万人と推計されています。40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドロームが強く疑われるか予備群と考えられています。
メタボリックシンドロームにより、心臓病や脳卒中の原因となる動脈硬化が飛躍的に進行していきます。

生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防のために、適切な体重を維持し適度な運動やバランスのよい食事、禁煙など生活習慣の改善に取り組む事が大切です。
まず日常生活の中で出来ることからはじめてみましょう!!!

例えば、しっかり咬んでゆっくり食べる事です。

しっかり咬んで食べることで肥満防止につながります
☆早食いを防止し、満腹感が得られやすくなる為、食べ過ぎドカ食いを防止します
☆良く咬むことで視床下部からホルモン(神経ヒスタミン)が分泌され、食欲を抑制します
☆良く咬むことで交感神経が刺激され、代謝が活発になって消費カロリーが増加します
☆ゆっくり、よく味わうことになり、うす味、少量でも十分な満足感が得られます

自分の健康は自分自身でつくって行きましょう!

よく噛むことのすばらしさ

しっかり噛むことでこのような効果があります!

1.消化が良い:粉砕が細かく胃酸で完全消毒
2.吸収が良い:完全消毒されたものが腸に運ばれ分解吸収される
3.唾液の多量分泌(Dry mouth予防)
4.自己免疫力のアップ
5.大食い、過食がなくなる(肥満、メタボリック症候群予防)
6.舌と口唇がしっかりする。咀嚼中は口唇閉鎖する(アンチエイジング)
7.脳が刺激され活性化する(ボケ防止)
8.成人病予防になる

病気しらず 健康維持!!

離乳期の赤ちゃんのお口と歯のケア

■ケアの準備。。。
赤ちゃんの歯が生えていない間はお口のケアは必要ない
と思いがちですが、実は生後すぐにお口のケアの準備を始める事が望ましいです。先ずは毎授乳直後にキレイな綿棒で拭う習慣(摺り込み)がとても大切です。
そしてスキンシップの一環として、子どもの頬やお口の周りに触れることがお口と歯のケアの第一歩となります。口唇に触れても嫌がらなければ清潔な指で口の中を軽く触れることに慣らしていきます。指で触られるのに慣れてくれば、歯が生えてからの歯ブラシの導入がスムーズに行えます。

■歯ブラシを使う前に。。。
最初に生えてくる乳歯(生後6~7か月)は下顎の前歯です。もちろん歯磨きをしてやらねばなりません。しかし歯ブラシで磨こうとしても嫌がります。離乳食の後に麦茶や湯冷ましを飲ませるだけでも食べかすはある程度は取れるので、是非飲ませましょう。お腹の空気抜きをした後にガーゼ磨きなどでお口のケアに慣れさせましょう。■歯ブラシに慣れよう!
次に生えてくる上の前歯(生後1年)は唾液が届きにくく汚れが溜まりやすい為、歯磨きの必要性が高くなります。離乳食の頃は歯の表面の汚れは落ちやすいのでガーゼ磨きか歯ブラシを使って短時間で歯磨きをする練習をします。■歯磨きの習慣化
2才~2才半で奥歯が生えそろいます。奥歯は汚れが残りやすく、また甘味物を取ることでミュータンス菌が口の中に定着しやすくなるため虫歯発生の危険性がでてきます。
そのため歯ブラシによるケアが必要です。
夕食後から寝るまでの間に1回歯ブラシで磨く習慣をつけましょう。
まず、親が磨くところを見せて、子どもにも歯ブラシを渡して一緒に磨く雰囲気づくりします。最後に子どもを膝の上に寝かせて仕上げ磨きをしましょう。

歯科金属アレルギー


『何もしていないのに、身体がかゆい』

『湿疹やかぶれが治らない』

『頭痛が治まらず、不眠がつづく』

 原因不明の湿疹やかぶれ・・・・
その症状、もしかすると金属アレルギーかもしれません。

以前、原因とされていたアクセサリーでは、身に付けた箇所にアレルギー症状が出ていました。
現在では、口の中の金属も原因の一つであると考えられています。

現在歯科保険診療では、パラジウム、銀、銅、ニッケルなど多様な元素を含んだ合金が使用されています。このような金属が、アレルギーの原因になっている可能性があると言われています。

【口の内の金属が原因になっている場合】

銀歯や詰め物のような口の中の金属は唾液によってイオン化し、アレルギー性を持つようになります。
そして血液に吸収され、全身へ回るため、アレルギー反応がどこで起こるのかわからないのです。
こういった症状は、保険診療での金属で、かぶせや詰め物をされた場合に多く見受けられるようです。

また、口の中の金属は帯電しやすく、ガルバニー電流と呼ばれる微弱電流を生じて脳活動を混乱させたり、頭痛や関節痛を憎悪させることもあります。
口の中の金属によるアレルギーの危険性は、ピアスやネックレスによる感作によって発症しやすくなりますが、発症しない場合でも長期間にわたる金属の体内蓄積によって、身体的リスクが増大します。

<よくある症状>

~ 口腔内 ~
舌痛  味覚異常  口内の刺激痛  口内炎  など

~ 口腔外 ~
湿疹(かぶれ)  肌荒れ  アトピ-性皮膚炎  など

歯石はどうして付くの?

歯ブラシで磨き残した歯垢が唾液中のカルシウムなどと反応し石灰化して、
石のように硬く歯の表面に付着します。

それが歯石です!!!

 

 

歯石の付着は、歯磨きのレベルや食生活の違い、唾液の性質によっても付着量は個人差があります。

歯石は、歯垢から歯石になるまで約24時間で形成されます。
歯肉の内側の深いところに向かって付着するのが特徴です。
歯石が歯の根に付着すると歯槽骨が痩せてしまい
どんどん歯周病を悪化させてしまいます。
一度歯石が付着してしまうと、歯ブラシでは取り除けないため、
歯医医院に行って取り除いてもらいましょう!!

予防の重要ポイント!!
 歯石が付着しないようにするには・・・

①正しい歯ブラシを覚え就寝前には10分磨く事が大切です
②定期的(3~6か月)に1度は大掃除をしてもらいましょう

骨粗鬆症の治療前に歯科治療をしましょう!!

ビスホスホネート製剤(BP剤)は骨吸収を抑制する薬剤です。

BP剤は骨粗鬆症、関節リウマチ、ベージェット病のような骨代謝疾患、そして悪性腫瘍など多くの疾患に使用されています。また膠原病などでステロイド剤を長く内服している方は薬の副作用で骨粗鬆症になりやすいため、予防としてBP剤が処方されることも多くなっています。
近年BP剤に関連したと考えられる顎骨壊死(ビスホスホネート性顎骨壊死)の報告が多数みられるようになりました。
これはBP剤を内服中の方が抜歯などの外科処置を受けた後に骨が露出したまま治らなかったり、歯周炎等の感染が拡がり骨の露出や排膿が続き上顎骨や下顎骨が壊死状態になるもので、非常に治療が困難になります。
BP剤を長期にわたって内服している人や、高齢者、ステロイドの内服をしている人、糖尿病の人、喫煙者などはビスホスホネート性顎骨壊死の可能性が高まります。

ビスホスホネート性顎骨壊死を避ける最善の方法は・・・・・

1、抜歯などの外科的な歯科処置は、可能な限りビスホスホネート製剤による治療開始前に完了しておくこと。
2、口腔衛生状態を保つために適切な歯みがきを行い、定期的な歯科検診を受けることが大切です。

また、すでにBP剤の内服や注射を受けている方は、その治療期間によっては抜歯や外科処置前に3~6ヶ月BP剤を休薬する必要があります。

1、歯石除去・虫歯治療・義歯作製など顎骨に侵襲がおよばない一般の歯科治療

顎骨や歯肉への侵襲を極力避けるよう注意して歯科治療を行ない、定期的に口腔内診査を
行ないます。

2、抜歯・歯周外科など顎骨に侵襲がおよぶ治療

①内服期間が3年未満でステロイド薬を併用している場合、あるいは内服期間が3年以上
の場合は、BP剤内服中止可能であれば手術前少なくとも3か月間はBP剤の内服を中止し、
手術後も骨の治癒傾向を認めるまではBP剤は休薬していただきます。
②顎骨壊死の危険因子(糖尿病、喫煙、過度の飲酒、癌化学療法など)を有する方もBP剤
内服が中止可能であれば手術前少なくとも3か月間はBP剤の内服を中止し、手術後も骨
の治癒傾向を認めるまではBP剤は休薬していただきます。

骨粗鬆症の予防=骨量を減らさないこと!!
・幼児期から思春期にかけてミネラルやカルシウムを十分に摂取して、
太陽の下でよく身体を動かす。
・無理なく適度な運動を継続する。
・過度の飲酒に注意する。
・喫煙は止める。
・定期的な検診で自分の骨密度を知っておく。

ビスホスホネート自体は骨粗鬆症に効果の高いお薬ですが
歯科治療の際には注意が必要です!