日別アーカイブ: 2011年6月11日

親知らずは抜く?抜かない?

①親知らずが大きな虫歯になっている場合

②親知らずの回りに歯周病が進行している場合

③清掃が悪い場合
親知らずは一番奥にあり、普段の歯みがきで清掃が行き届かないと、不潔域を作り口腔全体に影響します。
特に親知らずの手前の歯(第2大臼歯)が虫歯になりやすいときは、手前の歯(第2大臼歯)を守るために親知らずを抜くことがあります。

④親知らずが、前の歯に食い込んだ状態で歯茎の中に埋伏し、歯並びに影響がでる場合
親知らずは萌えてくるスペースがないと、歯茎の中で横向きに埋まったり、前の歯を押して出ててくることがあるため、歯並びを乱してしまいます。

⑤親知らずの咬み合う相手(上なら下、下なら上)の歯がない(挺出歯)場合、歯列から飛び出ている(転位歯)場合
咬み合う相手がないと親知らずが伸びてきます。
また親知らずが歯列からとびでていると、満足に咬むことができず、
清掃も上手く出来ず、虫歯や歯周病の原因となってしまいます。

①永久歯の歯牙のサイズが小さく、親知らずが綺麗に萌えている場合

②咬み合わせ運動に関係している場合
相手となる歯がある場合は、親知らずを抜いてしまうと咬み合せが変わってしまうことがあるため、
抜かずに残します。

③手前の歯が喪失し、親知らずを代用する場合
何らかの原因で第2大臼歯を喪失し、親知らずが生えている場合には抜かずにブリッジの支台歯として残す場合があります。

④清潔さが維持できる場合

7番目の歯が欠損し[⑧7⑥]のブリッジとしている

⑤痛みや腫れなどの問題がなく、他の歯に悪い影響を与えない場合抜かずにそのままにして様子を見ることになります

子どもの歯肉炎

原因は・・・
1、歯の清掃が不十分で起こるもの
2、歯と歯の間がむし歯になり、そこに物がつまるため
3、永久歯が生えてくるとき(萌出性歯肉炎)
4、歯並びが悪いため
5、口呼吸のため(お口の中が乾燥し細菌が繁殖しやすい)
6、軟らかい食品や糖分を多く含んだ食生活
       など、歯垢がつくことが最大の原因と言えます。

症状は・・・

歯ぐきの腫れや出血、時には痛みを伴うため口臭の原因にもなります。

治療法は・・・

歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目にハブラシを当てて上手に歯を磨くこと!!そうすることでほぼ治ります。

歯肉炎にならないためにも定期的(4ヶ月ごと)に検診を受け、正しい歯の磨き方を教わり、日頃の汚れを専門家の手によってお掃除されることをお勧めします。

インフルエンザと歯みがき

インフルエンザの予防といえばマスクの着用・手洗いやうがいの励行
ということは広く知られていますが、朝起きてすぐの歯みがきにも予防効果があることをご存知でしたか?

Q.どうして朝起きてすぐの歯みがきなのか?

A1.就寝前にしっかりと歯みがきをすることで細菌の数を減らすことはできますが、就寝中は唾液の分泌量が減るため細菌が活動しやすくなる(唾液には抗菌・殺菌作用があります)傾向にあります。

A2.朝起きてすぐのお口の中の細菌の量と、細菌が出す酵素(タンパク分解酵素)の量はウンチ(糞便)10グラム分に相当すると言われています。
朝起きてすぐに口をすすいだりうがいをしても、大量の細菌や酵素はプラーク(歯垢)となって歯に引っ付いているので取り除くことはできません。
(このような細菌は歯並びの悪い所、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目などに集まり粘り気のある粘液の下で増殖していきます。)

A3.朝起きてすぐに歯みがきをしないで朝ごはんを食べるとお口の中の細菌やタンパク分解酵素の大部分は食べ物と一緒に飲み込まれていきます。この飲み込む途中で、一部は粘液にへばりつきお口の中やのどに留まるのです。
そしてそれらの細菌や酵素にインフルエンザウィルスがくっつき、呼吸とともに肺の中に吸い込まれて感染が起こるのです。

このような理由で朝起きてすぐに歯みがきをしてお口の中をきれいにしておくと
インフルエンザから身を守ることができるのですね。
朝起きすぐの歯みがきが、あなたを守る

さらに詳しく知りたい!!方は
呼吸器科の川合満先生が書かれた
「朝起きすぐの歯みがきが、あなたを守る」 ¥1,050
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歯周病の症状について

歯周病は、むし歯と異なり痛みが出ないことが多く、気づかないうちに進行する恐ろしい病気です。
初期の段階では、歯磨きの時に出血することがありますが、無症状な事が多いです。
歯周病が進むと、歯と歯茎の隙間に細菌が入りこみポケットが深くなります。すると、ポケットの炎症反応で歯を支えている骨などの組織を破壊していきます。

(医学情報者 歯周病と全身の健康から引用)

初期段階ではなかなか自分自身で自覚できるような症状は出てきません。
下記の症状が一つでも思い当たる方は検診をお勧めします。
一度検診にいらしてください。

歯周病チェック!!

□ 歯磨きなどで歯茎から出血
□ 歯茎が赤く腫れている
□ 歯石が付いている
□ 歯と歯の間の隙間が大きくなり、物が挟まりやすくなった
□ 歯茎が下がって歯が長く見える
□ 歯茎を押すと白い膿がでてきた ※危険
□ 歯をかみ合わせるだけでグラつく ※危険
□ 口臭がする

口臭について

口臭は自分では自覚できないと共に、他人も口臭がするとは言いにくいだけに、やっかいなものです。
他人とのコミュニケーションが必要な折に口臭は気をつけたいものです。


磨き残し、プラークを放置していると、腐敗し口臭の原因となります。
また、虫歯の穴に詰まった食べ物のカス、進行した歯周病では、歯と歯茎の間に深い溝ができ、そのポケットには、細菌が溜まりやすく口臭もします。放っておくと、歯槽骨が影響を受け、歯周病を悪化させます。
⇒ ハブラシのレベルを上げ、定期的に検診を受け、虫歯の治療、歯石取りしましょう。


入れ歯自体の汚れと、変質による臭いが原因です。
⇒  入れ歯の付着物をキレイに取り、古く変質した入れ歯は新しく作り変えましょう。


歯並びが悪い人と、歯列がデコボコしていたりして不潔になり、またハブラシが上手く行き届かない場所が多いため、口臭の原因となります。
⇒  歯並びを治しましょう。


ストレスを感じると体の神経や分泌線の働きが低下してしまうため、唾液量が減り、ドライマウスの症状がでます。唾液の量が減少すると口腔内が乾燥し、細菌が唾液によって洗い流されないため増殖し、口臭の原因となります。
⇒  口の渇きを抑えるために、ガムを噛んで唾液を出し、口臭を防ぎましょう。
ストレスコントロールに心掛けましょう。


朝ご飯を食べない、あまり噛まずに食べられる食べ物はばかり食べていると、唾液の分泌が減ってしまうため口臭の原因となってしまいます。特に朝食抜きは、睡眠時に溜まった細菌を洗い流せないため口臭の原因になります。
⇒  朝食を良く噛んで食べるようにし、規則正しい生活リズムを送りましょう。
朝食は唾液がたくさん出るように果物を食べるのがベストです。


気管支、食道、胃、肺の炎症や糖尿病、肝臓、腎臓の病気も口臭の原因になります。
⇒  病院で検査を受けましょう。


口呼吸をしている場合は、口の中や舌や喉までも非常に乾燥しています。唾液の分泌量が少なくなり、口の中が乾き、口臭の原因となります。
⇒  普段、口がポカーンと開いている人は、鼻呼吸を心がけましょう。


喫煙による口臭は一番嫌な臭いです。
組織の治癒力を低下させるので歯周病にもなりやすく、口臭の大敵です!!
⇒  禁煙しましょう。

歯周病と喫煙

喫煙者は歯周治療が難しい・・・
喫煙していると、歯周病になりやすいだけでなく、歯周治療の効果も表れにくくなります。1日10本以上喫煙していると歯周病になる危険率が5.7倍に跳ね上がります。

喫煙者は歯周病の症状に違いあり!
喫煙により歯茎の毛細血管が収縮するため、出血が起こりにくかったり、発赤していなかったりすることがあり、歯周病に罹っていることをより自覚しにくい状態となっています。
さらに、歯茎の防御機能が正常に働かなくなるので、歯周病菌に対する抵抗力が弱まって、歯周病が悪化しやすい傾向にあります。

禁煙すれば治療効果は上る!!
過去に喫煙者であった人でも現在禁煙していれば、治療に対する効果は非喫煙者とほぼ等しいことが証明されており、禁煙によって治癒能力は非喫煙者と同等レベルまで回復されるのです。

禁煙しませんか?
喫煙習慣はニコチンによる依存症(タバコ中毒)です。この状態から抜け出せるかどうかはご自分の決心次第ですが、一人で頑張るより、家族や周りの方々の協力があればより頑張れそうな気がしませんか?

当院では禁煙支援を行っています。ご興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせ下さい。

噛むことの大切さ

くりかえして噛むことを咀嚼(そしゃく)といいます。
咀嚼の一番の目的は、食べ物を噛み砕くことです。しかし、単に食べ物を噛むということではありません。食物をよく噛んで出来るだけ細かく砕き、だ液を分泌させて食物とよく混ぜ合わせ、飲み込みやすくすることです。これは、最初の消化運動です。1.消化吸収を良くするため
人間は、胃酸だけでなく、唾液でも食べ物の消化を助けます。一口30回以上は噛むようにして食べ物を細かくすることにより、胃の負担が軽減し腸での栄養吸収力もアップします。
また、この唾液は殺菌・消化吸収作用を高めます。

2.虫歯や歯周病の予防
よく噛むとだ液の分泌がよくなり、だ液に含まれる免疫物質が細菌を減少させるため口腔内の清潔さが保たれ、むし歯や歯周病予防になります。

3.顎、顔面の骨や筋肉の発育を促進するため
正しい咀嚼をしっかりと繰り返すことにより、顎の骨が成長すると共に均整のとれた口腔周囲筋が刺激され、きれいな歯並びや豊かな表情になります。
顎が充分に発達していないと歯並びが悪くなり、異常な顎の動きを招き、顎顔面の変形を来たします。

4.ストレス解消と肥満防止
ゆっくりよく噛もうね早食いせず、ゆったりと時間をかけて楽しく食事するということは緊張をほぐし、精神を安定させ、ストレス解消にもなります。また、よく噛むことにより唾液が多く分泌され、血糖値が高まります。
それにより脳の満腹中枢が満たされ、食べ過ぎを防いでくれます。

5.脳を活性させるため
咀しゃく運動が脳に刺激を伝え、脳を活性化させます。
そのため、反射神経が鋭くなり、記憶力・思考力・判断力・集中力・注意力が高まります。

6.がんや老化を予防するため
だ液に含まれるペルオキシターゼというたんぱく質には、発がん性物質の発がん作用を抑える働きがある。
ペルオキシターゼには老化現象など身体に悪影響を与える活性酸素を抑制する働きもあるため、よく噛むことはがん予防また老化防止にもなります。

ゆっくりよく噛んで食べるということは、栄養の吸収率を向上させるだけでなく、このようにさまざまな良い効果があります。

PMTCとは?

プロ(歯科衛生士)によって、専用の機械を使用し歯の表面についた汚れを取り除く方法です。
歯と歯の間など自分では磨きにくいところや、磨き癖で
よく磨けていない箇所を中心にクリーニングします。
最後にフッ素を塗るり、むし歯になりにくくツルツルできれいな状態にします。1,歯の質を強化します
研磨剤のフッ素入りペーストを用いて再石灰化を促進し、歯のエナメル質を強化します

2,むし歯を予防します
細菌性バイオフィルムを破壊し、プラークを除去し、歯の表面のミクロの傷を修復再付着を防ぎ虫歯を予防します

3,歯周病を予防します
歯茎の中1~3mmのプラークを取り除くことにより歯茎の症状を改善します

4,審美性が向上します
汚れをつきにくくし、光沢のある歯面回復します

むし歯や歯周病の原因になる、歯の表面に付着し成熟したプラーク 「細菌バイオフィルム」は、強力に付着しているため、歯ブラシでもなかなか取り除く事ができません。 PMTCにより専用の機械を使って取り除く事が最も効果的な方法です。

虫歯にならないために

☆食後すぐのブラッシング
成人10分間以上・子ども5分間以上が必要です。

☆フッ素塗布
表面の歯質を硬くして虫歯になりにくくします。歯科医院で定期的に高濃度フッ素を塗布します。家庭ではフッ素入りの歯磨き剤を使用するか、フッ素の洗口が有効です。

☆食生活の改善
甘い物の飲食が多い人は、回数を減らしましょう。糖分が、口の中に有る時間が長いほど虫歯になりやすいので、だらだらと甘い物を食べない事です。飴や糖が入ったガムを頻繁に食べる方は要注意です!また、唾液の分泌が少なく、口が乾燥した状態が多いほど、虫歯リスクは高くなる為、よく噛み、唾液の分泌と循環を促し虫歯を防ぎましょう。

☆プロフェッショナルケア
ホームケアが重要ですが、これだけでは予防が難しいので、プロフェッショナルケアも必要です。これはセルフケアができているか、虫歯になっていないかのチェックや自分で磨けていない部位をこちらで磨くクリーニングをすることをお勧めします。

虫歯の症状進み方

なぜ、虫歯(う蝕)になるのかご存じでしょうか。
の表面に食べかすがつき、そのまま時間がたつと、細菌(主にミュータンス菌)のつくりだす毒素や酸で歯の表面が溶かされていきます。特に、糖分の多い物を食べると口の中の酸性度が増します。30分くらいの間にこの酸が歯のエナメル質を脱灰(溶ける)して、虫歯が進行していきます。

虫歯(Dental caries)には、進行程度によりC1(エナメル質) C2(象牙質) C3(歯髄) C4(歯根)に分類され、進んでいきます。虫歯が進む速度は食習慣や口腔清掃状態、年齢などによりとても大きな個人差があります。

C1:初期の虫歯はエナメル質の虫歯なので自覚症状がありません。
この段階の虫歯は、比較的簡単な治療で済みます。
また治療をせずに、様子を見ていくこともあります。

 

 

 

C2:エナメル質を超えて象牙質に広がった虫歯です。
冷たいもの、甘いものがしみるようになります。
象牙質はエナメル質に比べて軟らかく、虫歯の進行が早いので注意が必要です。

 

 

 

C3:神経まで進んだ虫歯になる為、常に鈍痛を覚えたり、時に激痛に悩まされるようになり、歯の神経をとる治療が必要になります。

 

 

 

この段階になると、ほとんどの人が虫歯になっていることに気付きます
C3まで進行してしまうと、治療期間は長くなり、治療も大変になります

C4:歯の上部が虫歯でなくなり、崩壊してしまった状態です。
すでに歯髄は死んでしまっているので痛みは感じません。
しかし、放っておくと虫歯菌が血液中に入り込んで健康をおびやかしますから、この段階での治療は、歯を抜くことになります。もし、根がしっかりしている状態であれば根の治療をしてかぶせ物をする場合もあります。

 

 

虫歯はいったん発生すると決して自然に治ったりはせず、必ずこのような経過をたどって進んでいきますので、なるべく早く受診して症状を食い止めることが大切です。