日別アーカイブ: 2011年6月11日

鼻の役割

鼻呼吸が大切なわけ

★空気を取り入れる際にフィルターとして、空気中の細菌・ウィルス・ホコリ・ゴミなどを取り除き肺への侵入を防ぐ
★ニオイを感じる
★外界の気温と体温との温度差を調整する
★脳の活動によって生じた熱をクーリングし、脳の働きをよくする
★適度な加湿がされた空気は肺へ送られ、呼吸をしやすくする
★発音への関わり、などの役割を担っている

口呼吸には危険がいっぱい!!

☆免疫力が低下し風邪をひきやすくなり扁桃炎や、
  アレルギーを引き起こす原因となる
☆味覚障害、嗅覚障害を起こす
☆睡眠時無呼吸症候群になる可能性が高くなる
☆虫歯、歯周病、口臭の原因となる・歯並びを悪くする

などさまざまな病気の原因を引き起こします。

口内炎とは

食べ物や飲み物がしみて痛かったり、思うように喋れなかったりと、口内炎に悩まされている人も多いのではないでしょうか。
何らかの原因で、口の中の粘膜や舌に起こる炎症を総称して「口内炎」といいます。
粘膜が赤くなって食物がしみる程度のものから、潰瘍(かいよう)・水疱(すいほう)ができたりするものもあり、その多くは痛みを伴います。口内炎にはさまざまな原因があります。

【予防法】
☆歯磨き、うがいなどでお口の中を清潔に保つことが基本
☆毛先の開いた歯ブラシを使わない。目安は月に1本
☆ビタミンBのサプリメント、栄養バランスのよい食事を心がける
☆ゆっくり寝る
☆ストレスを取るように心がける
☆タバコはやめる

【治療法】
☆歯科医院などで口内炎用の軟膏をもらって患部に塗る
☆うがい薬(アズレンなど・・イソジンはしみます)で一日数回患部を消毒するように、うがいをする。
☆蜂蜜を薄めて塗る・うがいをする。
☆しょうゆや香辛料など刺激物はなるべく控える。
☆たばこはやめる。

ドライマウス

ドライマウスは口腔内乾燥症とも言われ、唾液の分泌が減少して口の中が乾いた状態になります。
原因としては、主にストレスや不規則な食生活や薬物の副作用などが考えられています。
初期では自覚しにくい症状ですが、口の乾きを感じ、次の初期症状を覚えたら早めにケアすることが大切です。

~~ 初期症状 ~~
●口の中のネバネバ感がある
●虫歯が増えた
●歯周病がひどくなった
●口臭がするようになった

~~ 重症になれば ~~
●強い口臭がする
●舌表面がひび割れてきた
●割れた舌の痛み(舌痛症)
●舌痛症により食事がとれない摂食障害
●会話時にしゃべりづらい発音障害
●シェーグレン症候群(自己免疫異常により、全身に様々な障害を引き起こす)
などの症状となります。

*食生活の変化
ファーストフードや柔らかい食べ物は、噛むことなくついつい呑み込んでいます。
結果として唾液の分泌機能が減少してくるのです。
唾液の減少はドライマウスになります。
対策としては先ずは普段から何でもよく噛むこと(一口30回噛み)が重要です。また、喫煙によっても唾液分泌が減少します。是非喫煙習慣を止めましょう!

*精神的ストレス、緊張
精神的ストレスや緊張があると交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制されます。
これは誰にでも起こる反応です。「人前に出ると口が渇く」「緊張して食事が喉を通らない」などといった症状です。このような症状が持続されるとドライマウスになる可能性があります。

*薬物
風邪薬や抗ヒスタミン剤、鎮痛剤、血圧降下剤などの副作用として唾液分泌の低下があります。

*加齢によるもの
加齢とともに口腔周囲筋の低下が起ったり、唾液の分泌量が低下します。
平均的に70歳以上で男性16%、女性25%の筋肉の低下80歳以上では老人性萎縮により25%以上の筋肉の低下となります。

*口呼吸によるもの
鼻疾患があったり、習慣的に口で呼吸をしていれば、唾液は蒸発してしまい、口が渇くことが原因となります。

*病気
糖尿病や腎臓病など

◆先ずは、よく噛んでたべることです。
◆喫煙者は禁煙が必要です。
スポーツ飲料や水を携帯して、こまめに口を湿らしましょう。
◆クッキーやトーストといった乾燥状の食品や、炭酸、柑橘類、カフェインの入った飲料の摂取を控えましょう。
◆ガムを噛み、唾液を出すようにします。
◆室内の空気が乾燥している季節には、加湿器がおすすめです。
◆精神的に緊張すると、それだけでも唾液は出なくなります。気持ちをリラックスさせる方法を見つけましょう
◆唾液腺をマッサージする。

虫歯になりやすい食べ物、飲み物

虫歯になりやすい食べ物、飲み物とは、pHが低く歯を溶かす物です。
あまり噛まずに飲み込める柔らかい食べ物も歯に良くありません。
あまり噛まないと、歯や歯の周りの組織の新陳代謝が悪くなり、歯周病の原因になり、唾液量も減って、歯の汚れが洗浄されず、虫歯の原因になります。また歯や歯の周りの組織への刺激が減って、顎が発達せず、噛み合わせや歯並び、発音に影響が出たり、顔の筋肉も発達せず、表情が乏しくなってしまいます。

虫歯になりにくい食べ物としては、カルシウムを多く含む魚介類、牛乳、チーズ、その吸収を助けるビタミンDを含む食べ物があります。また、歯を清掃してくれる清掃性食品も良いとされています。清掃性食品とは、唾液の分泌を促す酸味のある食品や、食物繊維を豊富に含み(ごぼう、レタス、セロリなど)、咀嚼することで歯の表面をきれいにする食品のことです。

噛むことで歯周組織に刺激を与え、歯周病の予防になり、また、唾液を出すことで汚れを洗浄し、虫歯を防ぎます。
唾液には洗浄だけではなく、 pH(ペーハー)を中性に保つ働きもあります。
pHとは酸やアルカリの程度を示す単位です。
pH=7が中性で、それよりも数字が大きければアルカリ性、小さければ酸性を表します。お口の中は、普段は中性(pH7ぐらい)に保たれていますが、食事をとると数分で酸性に傾いてしまいます。
pH5.7でこどもの歯が、 ph5.5になると大人の歯も「脱灰」 (歯の表面のエナメル質が壊れ、溶けること)が始まります。

しかし、唾液の力で30分もすると中性にもどり、 「再石灰化」を促します。
とはいえ、口の中に食べかすが残っていたり、いつまでも食べていたり、コーヒーやスポーツ飲料など、砂糖の入った飲み物を頻繁にロにしたりすると、口の中の酸性度が高いままで、プラークの中にいる虫歯菌が酸を出して、脱灰の時間が長くなり、むし歯の危険性が強まります。

知覚過敏症の対策

知覚過敏症の原因はいろいろあります。

・歯周病で歯肉が退縮し、歯根が露出している
・ブラッシングの仕方に問題がある(暴力的な力強いハブラシ)
・歯ぎしりや異常な咬み合わせ
・たくさんついた歯石を除去した後
・深い虫歯を治療した後
・歯頸部がくさび状に実質欠損をしている。

 

その対策としては、
①丁寧で正しいプラークコントロールを行う。
痛いからといってブラッシングをおろそかにしていると、
プラークに潜む細菌が産生する酸により象牙細管の開口が進み“しみる”症状が治まりにくくなります。
また、歯周病や脱灰(虫歯)が進行し、新たな知覚過敏症のリスクも高まります。
当診療所では知覚過敏時のブラッシング指導をしております。

②知覚過敏専用のハブラシを使う!
ハブラシの毛が当たってこたえる時には毛の柔らか目の専用のものがお薦めです。

③知覚過敏用の歯磨き粉(システマ センシティブなど)を使用する。
研磨剤の入った歯磨剤を使わない。

▲システマ センシティブ

④歯科医院で知覚過敏用のコーティング薬を塗布してもらう。
初期のものは2~4回連続的に塗布すれば割合速やかに鎮静化します。

⑤歯科材料(レジンなど)で痛みのある実質欠損の部分をカバーする。

⑥食べもの、飲みものの温度調節をする。
刺激を断ち、熱いものは温くし、冷たいものは温かくし体温に近づける様にし、いたわりする。

知覚過敏症とは

虫歯でないのに、冷たいものがしみたり、
ハブラシが当たるとヒヤッと痛むことはありませんか?

これは「知覚過敏症」です。

歯周病(歯肉炎・歯周炎)などにより歯肉が退縮する(歯茎が下がる)と、歯根部の象牙質が露出します。象牙質には象牙細管という神経の末端の入った細い管があり、象牙質表面の脱灰(初期虫歯)や強い摩擦などにより象牙細管が開口します。そこに冷気や冷水、ハブラシなどの刺激が加わると、『歯がしみる』知覚過敏症となります。

重症化して来て、何もしていないのにズキズキ歯が痛んだり、刺激を除去しても痛みが長引く場合は、歯髄が炎症を起こしていることになります。神経を取らなければならないことがあります。

入れ歯の手入れ

義歯(入れ歯)の人も口は常に清潔さを保つことが大切です。
口の中が不潔になっていたり、汚れた義歯(入れ歯)を入れていると、口臭の原因になるだけでなく、口内炎、潰瘍、口腔がん、誤嚥性肺炎などを引き起こすこともあります。毎日の正しいお手入れが大切です。

①毎食後の週間

◇流水下で食べかすなどの大まかな汚れを洗い流してから義歯ブラシで義歯を清掃します。
◇義歯を落としても破損したり、排水口に流さないように、水を張った洗面器などの上で洗いましょう。
◇ヤスリで削ったり、ペンチで曲げるなど、自分で調整しないようにしましょう。
◇外しておくときは、真水の中に浸しましょう。乾燥するとゆがんで合わなくなります。
◇あまりゴシゴシと力を入れすぎると、義歯を傷つけたり、細菌などの汚れが付着しやすくなります。

②就寝前など1日1回義歯洗浄剤でしっかり除菌・消臭

外した入れ歯は、入れ歯洗浄剤を溶かした水に一晩浸すことが最良です。

1日使った入れ歯には目に見えなくても汚れがついています。
その汚れはカンジダという真菌(カビの一種)が主体ですが、これが義歯性口内炎などの原因となるものです。それで特にカンジダ菌を殺菌・溶菌する酵素の入った入れ歯洗浄剤が市販されています。これを溶かした水の中に浸しておくだけで消毒され、入れ歯についた特有の臭いもなくなり、清潔になります。

③Q&A

◆歯みがき剤を使用して、義歯をみがいても大丈夫?
・・・義歯を傷つける恐れがありますので、歯みがき剤(研磨剤入り)のご使用は控えてください。
◆寝ている間は、義歯を外した方がいいのでしょうか?
・・・原則的には外した歯茎を休めるのが良いでしょう。外した義歯は、水または義歯洗浄剤に浸して保管してください。入れて寝た方が顎が落ちつく人は入れて下さい。
◆義歯安定剤をつけたまま、義歯洗浄剤に浸してもいいですか?
・・・清潔に保つため、できるだけ毎日取り除いて清掃されることをお勧めします。

歯周病と糖尿病

糖尿病は生活習慣病といわれ、贅沢な食生活の乱れが原因です。血糖値が高くなり(75gのブドウ糖液を飲んで2時間後の血糖値:2時間値200mg/dl以上)体の免疫機能が低下して様々な感染症にかかりやすくなります。口の中では唾液の分泌量が減少して乾燥状態に陥り、白血球の機能も低下する為に、歯周病菌が増殖しやすく歯周病になってしまうのです

さらに最近では歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになっており、歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきています。

アタッチメントロス
アタッチメントロスとは…もともと歯肉は歯の根元のところで歯にしっかり付着していますが、歯周病が進むと、この部分が壊されて歯肉が歯から離れてしまいます。このことをアタッチメントロスと言います。

Emlich LJ,et al: Periodontal disease in non-insulin depend diabectes mellitus. J periodontol,62:123,1991.より改変引用

 歯周病の治療によって糖尿病が改善したと言う報告もありますので、歯周病の治療を通して糖尿病をコントロールするために生活習慣を改善することは歯の延命につながります。
 歯周病は適切な自己管理が必要です。放っておくとどんどん悪化してしまいます。常にお口の中を清潔に保つための知識と技術を習得することが大切です。歯周病菌は歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の溝に住んでいます。就寝前の10分以上のハブラシは絶対必要です。それでもハブラシでは簡単に取り去ることはできませんので少なくとも3~6ヶ月に1度は歯科医院での検診やお掃除をお薦めします。

歯の形態と食べ物

歯の形を見ればその持ち主がどのようなものを食べていたかが判るといいます。

例えば肉食動物(ライオン、イヌ、ネコなど)の歯は獲物を捕らえるため犬歯が発達し、臼歯は尖っていて肉を切り裂くのに適しています。

草食動物(ウマ、キリン、ウシなど)の歯は草をかみ切るため門歯(前歯)が発達し、臼歯が大きく臼状な形になっていて草木の繊維をすりつぶすのに適しています。

雑食動物(サル、クマ、またヒトなど)の歯は肉食動物と草食動物両方の特徴を備え、どの歯も平均的に発達しています。

人間の歯をよく観察すると前歯と犬歯また臼歯とは形がずいぶん違います。それにはその歯が持つ役割が違っているのです。

切歯
「のみ」のような形をしていて、上下をかみ合わせて物を噛み切る役目をしています。
野菜を食べるのに適した形をしており外観や発音にも影響のある歯です。

犬歯
切歯よりも長くて太く「円錐形」をし、物を引き裂く役目をしています。
肉を食べるのに適した形をしています。

臼歯
「臼」のような形をして物をすりつぶす役目をしています。
小臼歯、大臼歯とあり穀物を食べるのに適した形をしています。

上顎だけで歯を見てみると切歯4本、犬歯2本、臼歯8本となっています。
このことから考えると野菜4:肉2:穀物8の割合で食べるとバランスの良い生体に優しい食事になります。

赤ちゃんのむし歯予防は?

生まれたばかりの赤ちゃんは、口の中にはむし歯菌は存在しません。
歯が生え始める6ヶ月頃からミュータンス菌が“口移し”などでお母さんの口の中からお子さんの口の中に入り感染します。これは、“母子感染”の一つです。

 

 

むし歯の代表的な原因菌であるミュータンス菌は母親の口の中に沢山いるほど子どもにうつりやすくなります。だからといって、子どもとのスキンシップを止めることはありません。免疫力を作り、子どもを育てる意味ではあまり神経質にならなくてもいいことです。

 

子どもがむし歯にならないようにするためには、母親がむし歯、歯周病の治療と予防をしっかりとして母親の口の中の細菌量を減らしておくことにより赤ちゃんへの感染率が下がります。

また、赤ちゃんのむし歯予防は、授乳期から授乳の直後に綿棒で赤ちゃんの口の中をきれいにこすります。 これは、先で食後の歯ブラシの習慣付けになり、すり込み現象です。まさに三つ子の魂百才までです。

子どもの歯が生えるとミュータンス菌が住みやすい環境になりむし歯になりやすくなります。口の中が感染しやすい時期はおおよそ1歳半~3歳頃になりますが、歯が生えたらハブラシで磨いてむし歯予防をしてあげて下さい。子どもが磨ける時期になりましたら子どもが磨いてから、仕上げ磨きを行って下さい。 むし歯にならないようになるべく早いうちから、口の事に気を配りましょう。

あなたを入れ歯にしないように、生涯自分の歯でしっかりと噛めるように全力でサポートしたい。
それが私たちのポリシーです。